ブラック企業 転職前の考え方

「置かれた場所で咲きなさい」が嫌いな理由は経営者サイドの理屈だから

置かれた場所で咲きなさい?イヤです。転職します。

「置かれた場所で咲きなさい」

置かれた場所で咲きなさい

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書籍にもなっているこの言葉を聞いたことがあるでしょうか。

時間の使い方は、そのままいのちの使い方。置かれたところこそが、今のあなたの居場所なのです。「こんなはずじゃなかった」と思う時にも、その状況の中で「咲く」努力をしてほしいのです。

自分の置かれている状況に対して愚痴をいったりするのではなく、精一杯のことをして花を咲かせるのです、という話しです。

経営者側が社員に信じさせておくと便利な理屈

もう一度。「置かれた場所で咲きなさい」これ、どう思いますか?私は、これは「社長」などの経営者、すなわち社員を従える側の論理だと思っています。あなたが社長だったら、と考えてみてください。

部下に何か仕事を与えたとき、なんだかんだ言ってくる人よりも、何も言わずにスッと従う人の方が、圧倒的に扱い易いですよね。過酷な状況下であろうとも「もう嫌だ!」「給料をあげろ!」と文句を言う社員よりも「置かれた場所で咲かないと!」と文句を言わずに働く社員の方が、雇う側からすれば圧倒的に楽です。

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「置かれた場所で咲きなさい」が使われそうな場面

  • 新入社員が入社早々「やめたい」と言っている
  • 配属された部署が希望の部署ではなかった
  • 「こんなはずじゃなかった」と愚痴ってる人がいる
  • 仕事が辛くて耐えられない

こんなとき、どんな言葉で説得して「がんばれ!」と励ますよりも、「置かれた場所で咲きなさい」をそっと手渡すのです。

そして豊臣秀吉の例でも出しておきます。「秀吉は下っ端からスタートしたが、置かれた場所で何をすべきなのかを一番に考えていた。信長の草履の話は知っているだろう?信長の足が冷えないように、懐に草履を入れて温めておいたんだぞ。お前も秀吉のように置かれた場所で何をすべきか考えてみろ。そして花を咲かせてみろ。それができたとき、お前は大きく成長するんだ。期待しているぞ!」

従順な社員であれば「そうだ・・・置かれた場所で咲こう」なんて思うのでしょう。

自分がもしもブラック企業の採用担当者だったら、どんな人材を採用したいかを考えてみました。

  1. 体力がある
  2. 素直である
  3. 変な詮索はしない
  4. 根性がある
  5. 適度にバカである

ブラック企業目線で見る「採用したい新卒人材像」の5つの条件より

素直な社員が好かれるのはそういう理由です。

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置かれた場所が地獄だったら?一刻も早く逃げるっきゃない

置かれた場所がボチボチの場所であれば、頑張って成果をあげるのは良いでしょう。でも、置かれた場所が地獄だったら?地獄に水はありますか?誰が水を与えてくれますか?花が咲くわけはなく、みな枯れていくだけ。ならば逃げるっきゃないでしょう。

逃げなければ、枯れます。うつ病になったり、ストレスで体調を崩したり、ろくなことがありません。一度うつ病などにかかってしまえば、復帰にどれだけの時間や労力がかかるか。その会社に、その仕事にそれだけの価値がありますか?もしもうつ病になったとしたら、その会社が面倒をみてくれるでしょうか?「いい加減に出社したらどうだ?」「甘えるな」励ましのかわりにかけられる言葉は、残酷なものでしょう。

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転職は置かれた場所を変えること。咲く場所を選ぶこと

自分が咲く場所は、自分で選べば良いのです。置かれた場所で咲け?置いた人にとってはそれが良いのでしょうが、置かれた側が幸せでないなら?ロクな環境を与えてくれないのであれば、自分で環境を変えましょう。仕事だったら転職しましょう。
置かれた場所で咲きなさい?一見すると良い話のように聞こえる人もいるでしょうが、毒されていませんか?大丈夫ですか?今一度、自分に問いかけてみましょう。
「置かれた場所で咲きなさい」の考えをずっとしていると、ブラック企業にいても気づかないですよ。

あなたが、会社にとって単に都合の良い人になっていないか。そこを今一度見直してみてはいかが?

あなたが経営者だったら別でしょうがね。

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