採用担当者の本音 面接

職務経歴書を5分で書く方法と、職務経歴書を作るメリット

初めての転職での関門「職務経歴書を書く」

初めて転職をする場合、ネックになるのが職務経歴書です。一体何を書いて良いのか、さっぱりわかりませんでした。

私も初めて作成したときには困りました。私が仕事中にしていたことと言えばこんな内容だからです。

  • 営業に行くフリをしてはドトールへ
  • アイスコーヒーとミラノサンドを注文して着席
  • 買ってきた本を開き、だらだらと時間が過ぎるのを待つ

こんな私に何を書けというのか。

初めて転職活動をする人であれば、職務経歴を書けと言われても、失敗ばかりが頭に浮かび、何をアピールしていいのか、どんな風に書けば良いのかサッパリわからないのではないでしょうか。

そんな人でも大丈夫です。

職務経歴書を5分で書き上げる方法

リクナビNEXTの「けいれきナビ」というサービスを使います。

リクナビNEXTのけいれきナビ

「勤務した会社を書いてください」「いつからいつまで?」「どんな仕事内容?」といった具合に順番に書くべき内容を聞かれます。何を書くか悩みそうな箇所は、お手本が示されています。
職種ごとに「こんな風に書くと良いよ!」という見本が箇条書きで示されますので、それを真似して書きましょう。

私も1社分だけやってみましたが5分程度で終わりました。勤務した会社数が多いと登録すべき量も増えますが、職務経歴書の手本も何もなしに書くよりは断然早く終わります。

採用担当者の立場からの視点:職務経歴書を持ってこない人は不採用

元ハイパーサボリーマンの私でも、今は時々採用担当もしています。時間の無駄だなと思うのが、職務経歴書を持ってこない人に当たったときです。面接に来てもらった際に、対応した事務員などが履歴書などと一緒に資料を受け取り、私のところへ持ってきてくれます。しかし、入っているものが少ない。

  • 履歴書
  • 職務経歴書
  • ポートフォリオ(デザイナーなどの面接をするとき)
  • その他アピールできるもの

こんなものを期待しているのですが、履歴書しか入っていないことがあります。そんなときは「貴様は何をしに来たのだ・・・」という心境です。面接せずに追い返したい気分です。面接を開始しても、話題がすぐになくなるので、面接を開始してすぐに「じゃ、終わります」と言いたくなります。

職務経歴書がない人の面接は、めんどくさくても丁寧に対応する理由

せっかく来てもらったので「この会社、くそだったわ!」と口コミサイトなどに書かれないように丁寧に対応し、場を盛り上げて「ああ、この会社は良い会社だったな」と思ってもらえるように頑張りますが、本音では心底苦痛です。

偏見ですが、職務経歴書を持ってこないような人は、不合格になったときにも相手のせいにしがちだと思っています。責任を他人になするつける、他責精神が染みついているのです。この手の人は、不合格になると「あの会社はくそだった」と転職先だった会社をボロクソにこきおろします。ですから、そうならないように、ものすごく丁寧かつ慎重に、気持ちよく面接を受けてもらいます。ただ、最終的には不合格にします。

職務経歴書を持ってこない人は、明らかに準備不足

転職希望者の人は「数打ちゃ当たる」と思ってるのかもしれませんが無駄です。明らかに準備不足。
転職活動も仕事も準備が大事なのです。段取り8分(80%のこと)と言われるように。

  • どんなネタを話そうか
  • 志望動機は何にしようか
  • 履歴書や職務経歴書を見られたら、どんな質問をされそうか
  • 質問されたときにどんな風に答えようか
  • 「質問はありますか?」と聞かれたときに何を質問しようか
  • 何をアピールすると内定をもらえそうか

こういった事柄を考え込まれていないのです。

「ありのままを評価してほしい」は家族か恋人に言ってくれ

「ありのままの自分を評価してほしい」と考えているのかもしれませんが、準備していないのがありのままの姿なのであれば、そんな人は仕事しにくいので不採用です。不合格!お祈りします!

ありのままを好きになってくれるのは、あなたのお母さんかお父さんなどの家族や恋人くらいでしょう。

デートのときにデートコースや何をしゃべってどんな風に展開すれば成功しそうかを調べたり考えたりするように、転職活動や仕事も準備が大事っ!!

実際の仕事は、準備していても想定外のことが多々起こります。転職の面接だって同じです。準備していてもアタフタするのに、準備していなかったら目も当てられません。

職務経歴書があることによるメリット

職務経歴書があると、どんなメリットがあるでしょうか。

面接担当者にとってのメリット

  • 面接時にどんなことを聞けば良いのか、ネタが見つかりやすい
  • 同じ職場で働くイメージがしやすくなる
  • 「良い人でした!採用したい!」と上司などに報告するときに、説明しやすい

転職希望者にとってのメリット

  • やる気があるように見せられる
  • 自分の話したいテーマに沿って経歴書を作り、アピールできる
  • 採用面接が終わったあと、採用関係者の間でのネタにもしてもらえる

転職活動というのは一種の営業活動です。

転職活動は「私を採用すれば、こんな仕事ができるので、御社にとってこんなメリットがありますよ」というのを最大限にアピール場です。

履歴書や職務経歴書などはパンフレットのようなものです。

あなたが車を買うときに、1枚ペラのチラシだけで購入を判断しますか?様々なスペック、技術、それを作っている人たちの取り組み、会社の姿勢など全部を加味して考えるのではないでしょうか。資料がたくさんあったほうが、検討しやすいでしょう。

職務経歴書は、転職の際に必須となる最低限のパンフレットだと心得ておきましょう。

最初はしょぼい職務経歴書でもOKです。徐々に加筆・修正していけば良いです。まずはその第一歩を踏み出しましょう。けいれきナビは、そのための一つのツールとなってくれるはずです。

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